2012年に発表されたMPAA(Motion Picture Association of America)の最新レポート(11年)によれば、カナダを含む北米市場での映画の興行収入(→「配収/興収」)は102億ドルで、前年比では4%の減(うち3D作品は18億ドルで、前年比18%減)。映画スクリーン数4万2390 (うちデジタルスクリーンは2万7469で、半数の1万3695が3D仕様)。入場者数は2億2120万人。平均入場料は7ドル93セント。興行収入トップ5作品は「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1」「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」。またエンターテインメント情報誌「バラエティ」のレポートによると、12年の北米市場における映画興行は、3D映画人気に影がさしてきたにもかかわらず、興収が108億ドルで、前年比6%増と好調だった。「アベンジャーズ」「ダークナイト・ライズ」「007 スカイフォール」がヒットし、さらに非メジャー系が配給した「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」「ネイビーシールズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」がヒットしたことも好況の理由にあげられる。また1億5200万ドルをあげた「ハンガー・ゲーム」の海外収入が6億8600万ドルだったように、海外市場におけるアメリカ映画の興収も11年の224億ドルを超える見込み。