映画を視聴する際、座席が動いたり、風やミスト、香りなどが出たりする体感型の映画で、立体映画(3D)のさらに先の演出というところから名づけられた。韓国企業CJ 4D PLEXが開発した上映設備を名古屋のシネマコンプレックス(シネコン)中川コロナワールドが2013年4月26日に日本で初めて導入した。最初の上映作品は「アイアンマン3」。同年11月30日には北九州市の小倉コロナワールドにも導入され、以後、福山、金沢、安城、大垣、小田原などの系列館に設置されている。アクションシーンなどと連動して、座席が前後、上下、左右に動いたり、観客に衝撃を与えたりする。また、風やミスト、香り以外にも、フォグマシンによる煙の噴出、フラッシュの点滅、天井からシャボン玉が落ちるなど、テーマパークのようなアトラクション効果が味わえる。料金は、2D作品で基本料金に1000円増、3D作品ではプラス1300円とメガネ代増となっている。14年末に導入したユナイテッド・シネマ豊洲では雪と嵐の機能も追加され、「アナと雪の女王」ではエンドロールで雪が舞い降り、観客を興奮させた。安全のため身長1メートル未満、妊婦、心臓・首に障がいのある人は利用できない。15年4月にはTOHOシネマズ(→「国内映画館の興廃」)がアメリカのメディアメイション社が開発した11種類のアトラクションを備えたMX4Dシステムを埼玉県富士見市の「ららぽーと富士見」に導入。以後新宿、六本木と15年末までに10スクリーンに設置している。料金は1200円増。こちらも身長1メートル未満は鑑賞できない。