通常のカメラで撮影することのできない映像を、ミニチュアを使ったり、マット・ペインティングなどの特殊効果を使って撮影した映像が最大のセールスポイントである映画。かつてはトリック映画ともいわれた。特殊効果を使っていても、それが強調されず、ドラマの効果を高める役目を果たしている場合には、特撮映画とは呼ばない。現在はSFX(special effects)、VFX(Visual Effects)といわれることが多い。日本においては、円谷英二を筆頭に特撮エキスパートが関与した作品が「特撮映画」と銘打たれて、ファンを集め、映画の重要なセールスポイントとなっていた。「ゴジラ」「ガメラ」といった怪獣映画、「電送人間」「吸血鬼ゴケミドロ」などの作品がある。また「ハワイ・マレー沖海戦」「日本海大海戦」などの戦争映画も特撮技術を多用しているが、これらを特撮映画とは呼ばない。