アメリカ映画協会(MPAA Motion Picture Association of America)の発表によると、2013年のカナダを含む北米市場の映画総興行収入(→「配収/興収」)は109億ドルで、前年比1%増。公開本数は659本で前年比3%減、また3D作品は前年よりも5本増えた45本だが、興行収入(18億ドル)は前年比1%減。総スクリーン数は3万9783。アメリカ、カナダの人口の3分の2以上、2億2870万人が年に1回は映画を鑑賞したことになる。月1回以上観るファンのうち、年代層では25~39歳が最も多く23%、ついで18~24歳、12~17歳の順であり、若い人に向けて映画が企画されるのも当然といえる。平均入場料は8.13ドルで、前年より2%上昇。同じく14年の北米市場は、映画総興行収入が104億ドルで、前年比5%減。公開本数は707本で前年比7%増、また 3D作品は前年よりも2本増えた47本だが、興行収入(14億ドル)は前年比21%の大幅減。総スクリーン数は4万158。映画入場者数は2億2970 万人で、前年とほとんど変わらない。月1回以上観るファンのうち、年代層では25~39歳と18~24歳が同じ19%、12~17歳と40~49歳も同じ 15%だった。平均入場料は8.17ドルで、前年より微増。また映画の興行成績を集計・分析するウェブサイト「Box Office Mojo(ボックス・オフィス・モジョ)」の興行収入統計によると、14年の各スタジオのシェアは1位が16.5%の20世紀フォックスで興収17億9050万ドル、「X-MEN:フューチャー&パスト」など1億ドル以上が8本)、続いて14.9%のディズニー(16億1750万ドル、前年よりヒット作が減少したが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が年間興収1位)、14.4%のワーナー・ブラザース(15億6240万ドル、最高興収作品は「LEGO(R) ムービー」)、11.6%のソニー(12億6150万ドル、「アメイジング・スパイダーマン2」がヒット)、10.3%のユニヴァーサル(11億1530万ドル、最高興収作品は「ネイバーズ」)、9.7%のパラマウント(10億5290万ドル、最高興収作品は「トランスフォーマー ロストエイジ」)、6.8%のライオンズゲート(7億3690万ドル、最高興収作品は「ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス」)の順。同じく15年の各スタジオのシェアは、21.3%を占めたユニヴァーサルの24億4490万ドル (最高興収作品は年間2位の「ジュラシック・ワールド」)を筆頭に、19.8%のディズニー(22億8020万ドル、同「スター・ウォーズ フォースの覚醒」は年間1位の大ヒット)、13.9%の ワーナー・ブラザース(16億310万ドル、同「アメリカン・スナイパー」)、11.3%の20世紀フォックスで(16億310万ドル、同「オデッセ イ」)、8.4%のソニー(9億6630万ドル、同「007 スペクター」)、5.9%のパラマウントで(6億7470万ドル、同「ミッション:インポッ シブル ローグ・ネイション」)、5.9%のライオンズゲート(6億7380万ドル、同「ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション」)の順となっている。