「スター・ウォーズ」シリーズの7作目(→「スター・ウォーズ エピソード7」)に当たり、「エピソード6/ジェダイの帰還」(1983)から30年後が舞台になっている。砂漠の惑星に暮らすヒロイン・レイがドロイドやストームトルーパーの脱走兵、ハン・ソロ、フォースの暗黒面の新たな担い手カイロ・レンらと遭遇し、銀河を揺るがす騒動に巻き込まれる。監督は「スタートレック」シリーズやTVドラマ「LOST」のヒットメーカー、J・J・エイブラムス。77年の第1作「スター・ウォーズ」(その後「エピソード4/新たなる希望」と改題)がSF映画の歴史におけるエポック・メイキングな作品となって以来、同シリーズほど注目される作品はないと言える。監督・製作総指揮のジョージ・ルーカスは、この作品をきっかけに自分の帝国を築き、2012年に「ルーカスフィルム」及び特撮スタジオ「ILM」、音響スタジオ「スカイウォーカー・サウンド」をディズニーに40億ドルで売却(→「ディズニー/ルーカスフィルム」)。シリーズ7作目に当たるこの作品は15年12月14日に封切られ、北米市場における最初の週末興行収入が史上最高の2億3800万ドルに達し、12日間の世界興行収入は10億ドルに到達。公開わずか20日目で、それまでの北米市場興行収入ランキング第1位「アバター」の7億6050万ドルを抜き去る7億6100万ドルを突破、16年2月19日現在で、9億1871万ドルまで伸ばした。北米に次ぐ世界第2位の市場である中国でも1億2110万ドルを稼ぎ、16年2月19日現在の世界興行収入は20億3051万ドルを超えて、歴代1位の「アバター」が稼いだ27億9000万ドルにどこまで迫るかが注目されている。日本では12月18日から封切られ、1~2週こそアニメ「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」に抜かれ、同シリーズの強さを見せつけられる結果となったが、3週目からは首位をキープ。16年1月31日には興行収入100億円を突破した。