新海誠監督のアニメ映画。2016年8月26日に約300館で封切られ、興行収入が16年度1位となる250億3000万円、映画観客動員数1900万人を超えるヒットとなった。歴代の興収ランキングでは4位(2位の「タイタニック」、3位の「アナと雪の女王」はアメリカ映画なので、日本映画としては308億円を稼いだ01年の「千と千尋の神隠し」に次ぐ2位)と驚異的なものだっただけでなく、「風立ちぬ」(13年)を最後に製作を休止している宮崎駿に代わる新たなアニメ界の大スターが誕生したことも見逃せない。200を超す国と地域でも公開され、韓国、中国、香港、タイといったアジア諸国では日本映画の観客動員第1位を記録、北米市場でも興収が500万ドルを突破した。製作者が作画の参考にした東京・新宿や岐阜県飛騨市を多くのファンが訪れる「聖地巡礼」も話題になった。17年9月にはアメリカで実写映画化が発表され、12月には主題歌を歌ったRADWIMPSも参加してのオーケストラコンサート(→「シネマコンサート」)も開かれ、この公演を収録したDVDも発売される予定。