東宝が12年ぶりに復活させた怪獣映画の王。2016年度の邦画興行収入第2位の82億5000万円を記録した。「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明を総監督に、特技監督・監督に実写版「進撃の巨人」の樋口真嗣を起用し、ストーリー構成はそれまでのシリーズとは大きく異なる。また、中島春雄に代表されるスーツアクターが演じるゴジラではなく、CGを駆使したゴジラのアクションも目新しかった。一方で、人間側のドラマが国防をめぐる討論、官僚主義に対する風刺に終始してストーリー展開を停滞させた点も否めない。東宝は17年11月公開の「GODZILLA 怪獣惑星」を皮切りにゴジラのアニメ三部作も製作、18年5月に2作目の「GODZILLA 決戦機動増殖都市」が公開される。「GODZILLA 怪獣惑星」は18年1月からネットフリックス(→「インターネット映画配信」)で世界190カ国に配信された。