1977年に公開されて、SF映画のエポック・メイキングとなった「スター・ウォーズ」(のちに「エピソード4/新たなる希望」の副題が付いた)の最新作。帝国軍と銀河共和国軍との戦いを軸に、超能力「フォース」を操って宇宙の平穏を守ってきたジェダイ騎士団、悪のサイドに堕ちたダース・ベイダーとの戦い、SFXを駆使した空中戦、ユーモラスなロボット、美女を巡るロマンスといった娯楽映画の要素を盛り込んでいる。その作品的、商業的成功によって映画はフランチャイズ化され、多くのスピンオフ作品、TV作品を生み出し、キャラクター商品などの関連グッズがさらに人気をあおり、その収入も多額なものになった。ジョージ・ルーカスが一大映画帝国ルーカスフィルムを築くきっかけとなり、ハリウッドの製作方式を大きく変えることになった。「帝国の逆襲」(80年)、「ジェダイの復讐」(83年、アメリカでは公開直前に「ジェダイの帰還」と改題)と2本の続編が作られ、次いで前日譚となる三部作「ファントム・メナス」(99年)、「クローンの攻撃」(2002年)、「シスの復讐」(05年)が作られた。ルーカスはこの6作でシリーズを終える予定だったが、12年にルーカスフィルムがディズニーに買収されると(→「ディズニー/ルーカスフィルム」)、15年から新たなシリーズがスタート。第1作となる「フォースの覚醒」は「シスの復讐」から約30年後が舞台で、興行収入は世界で20億6822万ドル、日本でも116億3000万円の大ヒットとなった。続く「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(16年)は番外編的な内容だったが、世界で10億5605万ドル、日本で46億3000万円を興収を記録。17年公開の「最後のジェダイ」は「フォースの覚醒」の続編で、興行成績も18年2月11日現在で全世界13億2565万ドル(Box Office Mojo調べ)、日本でも18年2月12日現在73億5000万円(興行通信社調べ)となっている。