小林一三(1873~1957)が鉄道事業を皮切りに築き上げた企業グループ。集客のための沿線開発、ターミナルデパート、温泉・遊園地のアトラクションとしての宝塚歌劇などを展開。その東京進出の拠点となった東京宝塚劇場から生まれた東宝は、現代の娯楽産業としての映画・ミュージカルに確固とした地位を築いた。現在の阪急は不動産・ホテル・リテール事業などを含む企業群となっているが、2006年10月に株式取得により阪神電鉄と経営統合。阪急阪神ホールディングスを持ち株会社として各社を傘下に収め、阪急、阪神の両百貨店を運営するエイチ・ツー・オー リテイリング、および東宝とは一定の資本関係を保つ。主要なエンターテインメント事業に宝塚歌劇団と阪神タイガースを持つことになり、東宝の演劇事業との関連など、今後の成り行きが注目される。