1981年、大石静とともに劇団二兎社を結成、交互に作品を提供し、演出・俳優も務めた。91年の大石退団以後もこれを拠点に作品を発表しながら次第に活動の幅を広げる。視点の柔軟さ、戯曲構成の確かさ、市井に生きる人々のリアルでユーモアあふれる言葉を紡ぎながら時代や社会への鋭い風刺を浮かび上がらせるせりふを書く実力により、現代を代表する劇作家の一人となった。97年「ら抜きの殺意」で鶴屋南北戯曲賞、2000年「兄帰る」で岸田國士戯曲賞、05年「歌わせたい男たち」で読売演劇大賞最優秀作品賞など受賞多数。06年新国立劇場「やわらかい服を着て」でも高い評価を得た。