新宿コマ劇場は、1956年に小林一三により新たな大衆娯楽の場として創立。古代ギリシャ劇場にヒントを得た円形の回り舞台が名前の由来。70年代には、美空ひばり、北島三郎など有名歌手の座長公演が全盛期を迎え、その後「ピーターパン」「アニー」などのミュージカルも人気を呼んだが、次第に観客動員に陰りが見え、建物の老朽化もあり2008年12月をもって閉館した。最後の公演は、かつてのテレビドラマの舞台化で、宝塚OGも多数出演した「愛と青春の宝塚」。一方、大阪の梅田コマ劇場は05年4月から梅田芸術劇場メインホール(→「梅田芸術劇場」)となっている。