1935年10月15日、埼玉県生まれ。劇団青俳を経て、72年に清水邦夫らと演劇集団櫻社を結成。演出家として小劇場演劇を代表する一人となる。その後、大劇場の演出も数多く手がけ、商業演劇に小劇場の猥雑なエネルギーを注ぎ込み、混沌とした世相を反映した演出により高い評価を得る。俳優の魅力を引き出すことに長け、特に平幹二朗や麻実れいを擁して現代演劇の最高水準といえる舞台を作りだし、藤原竜也や小栗旬の才能を見いだした。代表作は、「王女メディア」(77年)、「近松心中物語」(79年)、「身毒丸」(95年)、「グリークス」(2000年)、「NINAGAWA十二夜」(05年)など。04年文化功労者。彩の国さいたま芸術劇場芸術監督、桐朋学園芸術短期大学学長などを歴任。16年5月12日死去。