女優の宮城まり子が、身体的、知的ハンディを負った子供のために開設した「ねむの木学園」が創設40周年を迎えた。1968年、静岡県御前崎市に誕生したねむの木学園は、97年、掛川市に移転し、その園内に児童の作品を中心に展示するねむの木こども美術館「緑の中」が2001年に開館、さらに2007年4月に、ねむの木こども美術館「どんぐり」が開館。最初は、恵まれない子供たちを支えるところからスタートした「ねむの木学園」が、その生活の中から生まれ出た子供たちの芸術作品を、1976年に東京で初めて公開したところ多くの人々に感銘を与えた。絵などの創作活動で生まれた作品に優劣をつけることなく、作る側も鑑賞する側も素直に喜び合える環境を整えられたことに大きな意義がある。