現代美術家。兵庫県神戸市生まれ。2009年6月7日~11月22日に開催される第53回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館に個展を出品する作家に決定した。コミッショナーは、女子美術大学の南嶌宏教授。テーマは、「Strolling Party-老少女劇団」(仮題)で、日本館に老人と少女の肖像を織り交ぜた巨大写真を5~6枚設置して、日本の少女文化と高齢化社会のかかわりを提起する予定だという。やなぎみわは、近年、老いた少女というイメージを好んで取り上げ、今を生きる女性が将来的にもたくましい存在として生き続けることを提示しようとしている。混迷した現代に生きる人々への応援歌ともとれるメッセージ性の強い作品は、その迫力ある写真とともに多くの人の心をとらえて離さない。