画家、現代美術家。1969年東京で生まれ、群馬県桐生市で育つ。過去、現在、未来を混ぜ合わせ、空間も様々な場所を描ききることで、まさに時空を自在に表現しているのが特徴。さらに、古今東西の様々な事象を組み込むことで、現代風合戦絵巻を生み出し、武士がバイクに乗って駆け巡る現代の都市空間を表出するなどして見る者を魅了する、現在最も勢いのある画家である。東京藝術大学大学院で油彩画を学んだが、油彩だけにこだわらず、墨や水彩も積極的に用いており、さらに屏風(びょうぶ)の四曲一双などに描かれた日本画のような様式を踏襲するなどし、他にも立体、漫画、インスタレーションといった様々な表現を駆使して、それまでに見たことのないハイブリッドな表現を試みている。2001年に第4回岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞を受賞。12年には平等院養林庵書院に襖(ふすま)絵を奉納している。美術史などの造詣(ぞうけい)にも深く、13年には、著書「ヘンな日本美術史」で第12回小林秀雄賞を受賞し、多様な才能の豊かさを示した。