2005年8月に東京で結成されたアーティスト集団。メンバーは、エリイ、卯城竜太、林靖高、水野俊紀、岡田将孝、稲岡求の6人。映像作品を中心に、インスタレーションやパフォーマンスなどの表現を行う。「時代のリアルに反射神経で反応し、現代社会に全力で介入した強い社会的メッセージを持つ作品」を標榜し、時にその活動が社会的な問題に発展することもある。08年10月、広島市現代美術館での展覧会に先立ち、軽飛行機をチャーターして、広島市上空に飛行機雲で「ピカッ」の文字を5回描き、それをメンバーが撮影していたことに非難の声が上がり、謝罪会見を行った。これにより、予定していた展覧会は中止となっている。また、11年5月1日夜に、渋谷駅に設置された岡本太郎の壁画「明日の神話」に原発事故を思わせる絵を付け加えるという行為を行い、書類送検されたが不起訴に終わった。このように、Chim↑Pomは、社会に対して芸術が関わりを持つことで、その反応を常に推し測っていこうという姿勢を貫いており、今後の活動が注目されている。