青木茂(あおきしげる 1948~)が提唱する建築のリノベーション手法。リファイン建築とは、使えるところを残しながら、耐震性を強化しつつ、新しい機能や要素を付加することで、より洗練させた現代的なデザインで再生させること。例えば、築27年の老人福祉センターは、不要なコンクリートを撤去しガラスとうねる壁で包み、児童図書館を併設した八女市多世代交流館(2001年)に変身した。リノベーションの関連では、床面積を減らして、付加価値を高める減築も注目されている。その代表例であるドイツのライネフェルデ団地は、大胆な減築により地域の再活性化に成功した。