戦後の日本を代表する世界的な建築家(1913~2005)。60年以上に及ぶ設計活動を通して、ランドマークとなる印象的な建築を手がけた。例えば、爆心地にたつ広島平和記念資料館(55年)、東京オリンピックの会場となった国立屋内総合競技場(64年)、日本万国博覧会(大阪万博)のお祭り広場と会場計画(70年)、東京の名所になった東京都新都庁舎(91年)やフジテレビ本社ビル(96年)である。特筆すべき点としては、最新の構造技術を駆使した力強いシンボリックな造形、デザインにおけるモダニズムと日本的な伝統の融合、そして都市的なスケールから建築を構想したことが挙げられる。