独特の造形を展開しつつ、環境や使用者との関係も視野に入れる建築家。1962年生まれ。ワールドカップの舞台になった、地形を利用したデザインの宮城スタジアム(2000年/針生承一との共同設計)、うねる壁をもつ熊本の苓北町民ホール(02年)、箱の中でシャボン玉がせめぎあうように各部屋の空間がつくられた菅野美術館(06年)、仙台卸町のまちづくりなどの設計や活動により、高い評価を得ている。07年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の教授に就任すると同時に、国内で活躍している日本人の建築家として、初めてアメリカの教育機関のチェアマン(学科長)となった。これを機会に、新しい世代の日本の建築家と海外の交流がさらに促進されることが期待されている。