各種の学会、協会や産業界と連携し、高等教育機関の学部および大学院における技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体(NGO)である。1999年に設立された。その目的は、国際的に通用する有能な技術者を輩出すべく、高水準の教育プログラムの導入を教育機関に促すことである。各科目群の学習保証時間をクリアし、JABEEにその質を保証された教育プログラムを修了した学生に対しては、国家資格である技術士取得のための一次試験免除などが適応される。ただし、ほかの工学系に比べて、芸術や人文的な要素をもつ建築分野で認定されたプログラムはまだ少ない。建築基準法・建築士法に基づき、設計業務が建築士の有資格者の独占業務として定められており、技術士とは別の位置づけになっていることも一因だろう。また耐震偽装問題以降の資格制度をめぐる国土交通省の動向やUIA(国際建築家連合)の建築教育認定制度との関連でも調整すべき点が多い。