インターネットを通じて音楽を配信する方法の一つ。ハイレゾはハイ・レゾリューション・オーディオの略で、解像度(レゾリューション)の高い音楽データのこと。電子情報技術産業協会(JEITA)は、16bit(ビット)/48kHz(キロヘルツ)より高い解像度のリニアPCM(LPCM)データをハイレゾとしている。PCMとは、Pulse Code Modulation(パルス符号変調)の略で、アナログデータをデジタルに変換する方式の一つ。リニアPCMではデータ圧縮などの処理を一切加えないので、高い音質が得られるがデータ量が大きくなる。現実には24bit/96kHz以上のデータが多く、DVDビデオやBDビデオなどに使われる。ちなみに普通の音楽CDのデータは16bit/44.1kHz。再生する環境にもよるが、一般的には数字が上がるほど音質も上がる。市場調査会社GfKジャパンによれば、2014年から16年にかけてハイレゾ音源のダウンロード数は約2.3倍増。17年上半期も前年比62%増と伸長が続いている。一部の音楽ではSACD(Super Audio CD)など、PCM方式とは全く違うDSD(Direct Stream Digital)方式により、さらに高音質(近年ではこれもハイレゾ音源に含むことが多い)が得られるCDも販売されている。