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野兎(やと)病は主として野生動物の病気であるが、ヒトにも感染する人畜共通感染症である。日本では、ノウサギとの接触によって感染する者が多く、北海道、東北、関東地方において、冬から晩春にかけての発生例が多い。感染源は、野兎病菌(Francisella tularensis)を持った蚊、ダニなどであるが、野兎病菌に汚染した干し草や水、野兎病で死んだ動物の体、感染動物からも感染する。症状に特徴はなく、突然の悪寒、発熱、頭痛などの一般的なものであるが、抗菌剤によって治療可能である。
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