本来青い色素を持たないキクに、遺伝子組み換えの手法を用いて作出。2009年9月、独立行政法人花き研究所とサントリーホールディングスが、オーストラリアのバイオ関連企業・フロリジン社との共同で、キキョウ科の青い花カンパニュラから、アントシアニン(anthocyanin)の一種で多くの花を青くするように働く色素デルフィニジン(delphinidin)を作る遺伝子を取り出し、これを赤いキクに導入して、青みを帯びたキクの開発に成功した。フロリジン社は、1994年から独自にピンク色のキクにパンジーの青色遺伝子を導入することで、青みを帯びたキクを開発していた。今後は純粋な青い花を目指すという。なお、青いカーネーションは95年、青いバラは2004年に同じサントリーとフロリジン社の共同開発で作出されている。