一般の人でも、バラ育種家が作出した未登録バラの名付け親になれるという企画。毎年新しく育種されるバラだが、たとえどんなにきれいなものでも、総合的に判断して経営上成り立たなければ処分することになる。そのような未登録の日本のバラを救おうと育種家今井清がフラワーデザイナー網野妙子と協力してこのプロジェクトが考え出された。「1年間命名権コース」(31万5000円)は、今井が作出した新種に命名でき、かつ命名した品種を年間100本とバラの苗木10株を、指定の場所に送り届ける権利を有する。「種苗権利完全取得コース」は作出された新種のバラの命名、所有、販売の権利を価格1050万円で完全に取得できる。ほかに農林水産省に種苗登録する「農林水産省種苗登録コース」などがある(→「育成者権(植物品種権)」)。「最愛の人に送りたい」、「ほかにはないフラワーアレンジを作りたい」、「ワインをはじめいろいろな事業や店舗の宣伝などに使いたい」など、多くの用途が期待され、注目に値する試みである。