バラの国際コンクールでは、世界で最も栄誉ある賞。世界バラ会連合(World Federation of Rose Societies)が3年に1度開催する世界バラ会議(World Rose Convention)で選ばれる1品種(2006年は2品種)に授与される。世界中のどの環境でも育てやすい栽培特性や、人類普遍の美意識から選ばれる。選出にあたっては、まず41カ国にある各国バラ協会がおのおの3品種を選出し、最終的に上位5品種を選抜、さらにその中から原則1品種を選び出す。12年10月に南アフリカで第16回世界バラ会議が開かれ、新たにサリーホームズが殿堂入りを果たした。これ以前に殿堂入りした品種は、1976年のピースを第1号に、クィーンエリザベス(79年)、ドフトボルケ(フレグラントクラウド、81年)、アイスバーグ(83年)、ダブルディライト(85年)、パパメイアン(88年)、パスカリ(91年)、ジャストジョイ(94年)、ニュードーン(97年)、イングリッドバーグマン(2000年)、ボニカ'82(03年)、エリナ(06年)、ピエール・ドゥ・ロンサール(06年)、グラハムトーマス(09年)の14品種。なお、グラハムトーマスは初めて選ばれたイングリッシュローズ(→「オールドローズ」)である。