花店が客に切り花の観賞日数を保証して販売すること。欧米では広く行われており、特にイギリスではこれによって切り花の消費が大幅に拡大した。日本でも消費者に対するアンケート調査の結果から、消費者が日持ちを重視していることが明らかにされていたため、2001年から試験的な取り組みがなされてはきたが普及は進まなかった。しかし、10年4月に農林水産省策定の「花き産業振興方針」において、日持ち保証販売が花き消費拡大策の中核として位置付けられた。これを受けた同省補助事業である10年度産地収益力向上支援事業の一環として「花き日持ち保証販売実証事業」を10~11年度にMPSジャパン株式会社(→「MPS認証」)が実施し、11年3月に「切り花日持ち保証販売マニュアル」を作成した。また、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構花き研究所をはじめとする10研究機関で主要切り花の品質保持技術の開発研究を行い、13年2月に主要切り花30品目の「日持ち保証に対応した切り花の品質管理マニュアル」を作成した。これらの技術確立を受けて、量販店や小売店も日持ち保証販売に取り組み始め、徐々に数を増やしつつある。なお、生産者による日持ち保証は茨城県の常陸野カーネーション組合が全国で最初に実施し、セリ日からの13日間日持ち保証を01年から継続して実施している。