従来の地上波アナログ放送に置き換わる新しい放送。「地デジ」と略される。デジタル化により、ハイビジョン高画質、高音質、多機能化が図られている。各放送局は、映像や音声データを、割り当てられた6MHz(メガヘルツ=100万ヘルツ)の周波数帯域を用い、13のセグメント(segment 部分)に分割して送出する。データ量の多いハイビジョン放送は、13セグメントの中の12セグメントを使用する。各放送局の判断で、標準画質(4セグメント使用)で3番組同時に放送する「マルチ編成」も可能となっている。地上デジタル放送の視聴に際しては、UHFアンテナ(地上波アナログ放送はVHFアンテナ)、地上デジタルチューナー(地デジチューナー)または同チューナー内蔵テレビが必要となるが、視聴料は原則不要。東日本大震災の被災3県(岩手県、宮城県、福島県)を除く地域は2011年7月24日に、被災3県も、12年3月31日に停波し、地上波によるアナログ放送は全国で終了した。これ以降も地上デジタルチューナー非内蔵のテレビを使い続けたい場合、外付けの地上デジタルチューナーを追加、接続するなど、何らかの対策が必要になる。