2006年よりサービスを開始した移動体向けの放送で、地上デジタル放送の13セグメント(segment 部分)の中の1(ワン)セグメントを利用するもの。映像の解像度を320×180画素、または320×240画素に抑え、処理能力を高くするのが難しい携帯電話機や、小型携帯端末でもテレビ番組が快適に視聴できることを目的とした放送。携帯端末を想定し、直接届く電波と、ビルなどに反射して遅れて届いた電波が干渉して起こるマルチパス(multi path)障害や、マルチパスによって電波が不安定なエリアの移動時に起こるフェーディング(fading)障害にも強いという特徴も備え、列車や車など、高速移動中でもゴースト現象(二重映り)の無いクリアで安定した映像が視聴可能となった。なお、放送される番組の内容は、地上デジタル放送のサイマル放送(simulcast 本放送と同じ番組が並行して放送される)が主流であるが、08年4月に「非サイマル放送」が解禁され、放送局の裁量で、ワンセグ専用番組の放送も始まっている。