インターネット上で、ユーザーが動画の投稿や閲覧ができるサイトが増加している。代表的なものには、現在、アメリカのグーグル傘下の「YouTube(ユーチューブ)」や、ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」が有名。当初、個人が製作したビデオクリップの公開が目的とされていたが、放送番組の投稿および閲覧に利用されるケースが多いなど、著作権侵害の問題を抱える。一方、利用者が多いことから、広告媒体としての価値が見いだされ、現在ではイギリスのBBCなどの放送局が、YouTubeを利用し、ビデオ・オン・デマンド的にニュースクリップや人気番組のショートビデオなどを配信する動きもある。ちなみに、ユーザーが自分で演奏したり歌ったりした動画を投稿する場合も、著作権に配慮する必要がある。ニコニコ動画は、JASRAC管理楽曲が使用された場合、収入の1.875%をJASRACに支払う契約を締結している。