プラズマテレビの仕組みは、映像を構成する画素が、蛍光灯と同様の原理で自ら発光する「自発光」が特徴。どの方向から見ても、映像の見え方に変化が少なく、動画像も自然に再現でき、また照明を落とした部屋でも「黒」の引き締まった映像が得られる。大型化に向いた仕組みでもあり、42V型(画面の対角線が42インチ≒107センチ。「V」はvisual sizeの意味で、平面状の画面に適応する)以上の大画面が得意。100型以上も製品化されている。弱点とされていた消費電力とパネルの寿命は、液晶テレビと同等に改善されている。一方で、弱点は高精細化や小型化が難しい点で、各画素を小さくすると発光効率が低下し、画面全体が暗く見えてしまう。少し照明を落とし、大画面で映画を鑑賞するような用途に向く。近年、液晶テレビの大型化と低価格化が進み、プラズマテレビのシェアは年々低下を続け、2013年には国内民生用テレビを供給するメーカーとして最後の1社となっていたパナソニックも撤退を決めた。