映画館においても、従来の銀塩フィルムから、デジタル方式のプロジェクターに移行する動きが始まっている。デジタルシネマという言葉は、場合によりシステム全体、映画館を指し、標準仕様として、アメリカの大手映画会社が組織するDCI(Digital Cinema Initiative)が存在する。システム全体としては、デジタルデータを利用することで、フィルムのようにコピーや配送に必要な費用や時間が抑えられ、またコピーや上映の繰りかえしによる映像の劣化がなく、安定した高画質を得られるというメリットがある。DCI仕様のデジタルシネマでは、フルHD(full high definition 1920×1080画素)の4倍を超える885万画素(横4096画素×縦2160画素)が標準となっており、システム全体を4Kデジタルシネマ(4K Digital Cinema)、プロジェクターを4Kデジタルシネマプロジェクター(4K Digital Cinema projector)と呼ぶ。ちなみに、4Kとは、プロジェクターが横方向の画素数が4096、つまり約4×1000(キロ)であることに由来している。また、縦方向の画素数を含めて、これを4K2K(4096×2160画素)と呼ぶ場合も多い。