デジタルテレビ放送やダウンロード販売する音楽など、デジタル化されたコンテンツに、コピーによる盗用を防ぐ暗号化やコピー回数の制限を設ける際、その仕組み全体をDRMと呼ぶ。DRMによって著作権保護されたコンテンツは、再生装置、SDメモリーカードのように移動可能な記録媒体、プレーヤーのそれぞれにDRM機能が搭載されていないと転送や再生ができない。最近の動きとしては、アップルの配信サイト「iTunes Store」をはじめとする音楽配信サイトは、ユーザーの利便性向上の観点から、DRMを廃止する傾向にある。 デジタル放送コンテンツの屋内ネットワーク転送にはDTCP-IPが、HDMI端子を使った伝送にはHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection system)が採用されている。また、DTCP-IPには新機能のDTCP+が追加され、チューナー内蔵機器を除くストレージに蓄積した録画番組を屋外に転送できる仕組みも整った。