液晶テレビのバックライト(back light)を、複数のエリアに分割し、輝度を独立して制御する方式を指す言葉の一つで、「エリアコントロール(area control)」などとも呼ばれる。液晶テレビは、液晶パネルで作りだしたカラー映像を、後方に備えた光源、すなわちバックライトで照らし出す仕組みとなっている。従来、バックライトは、全画面を均一に照らすため、映像の「黒」の部分は、光源を液晶パネルでさえぎることで表現していた。この場合、特に暗室では「黒浮き」といって、黒部分が光漏れによって薄明るく浮いて見え、コントラスト比(contrast ratio 最も明るいときと最も暗いときの比)の低下が避けられなかった。これに対し、局所輝度コントロールでは、映像の明るい部分に対応するエリアのバックライトのみ、適度に明るくすることで、液晶テレビの欠点であった黒浮きの低減を実現した。光源には、輝度の制御が自由なLED(発光ダイオード)を用いるのが一般的で、きめ細かく制御することにより、消費電力の低減にもつながる。