主にスマートフォンなど、モバイル機器の映像や音声を伝送するためのインターフェース規格。2010年4月にノキア、サムスン、シリコンイメージ、ソニー、東芝らがMHLコンソーシアム(MHL Consortium)を設立し、12年4月にMHL 2.0の仕様がリリースされた。MHL2.0はデジタルインターフェースのHDMI(HDMI LICENSINGの商標)と高い互換性をもち、接続端子の小型化が最大の特徴。機能面ではHDMIと同様、1080p/60Hz映像(1920×1080画素の解像度と1秒間に60コマのフレームレート)と、8ch(チャンネル)や7.1ch音声の伝送やデータの双方向通信が可能。たとえば、スマートフォンで撮影した動画や写真、およびゲーム画面を大画面テレビで視聴できる。特にMHL 2.0では、3D映像の伝送に対応するほか、5V(ボルト)の電源供給は900mA(ミリアンペア)に引き上げられ、たとえば、スマートフォンならテレビに映像を伝送しながら、同時にスマートフォンの充電が行えるなど、HDMIに対してもアドバンテージがある。現在、アンドロイドOSを搭載した「アンドロイド端末」を中心に採用が進んでおり、テレビやAVアンプのMHL2.0対応も増える見込み。