厳密な定義はなく、スピーカーやアンプなど、オーディオシステムとして必要な機能を一つの筐体(きょうたい)に収めた機器のうち、主にテレビ画面の下方に設置することを想定し、横に細長く棒状の製品を指す。多くの製品は2個以上のスピーカーを搭載し、ステレオあるいはバーチャルサラウンド(virtual surround 疑似的なサラウンド)などの音声が再生でき、サラウンドバー(surround bar ; surround sound bar)などと呼ばれる場合もある。筐体が一つのため、設置や接続などの面で扱いやすく、スリムな形状でテレビの前に置いても画面をさえぎらないなどの利点がある。ラックシアターなどに比べると小型なせいで低音の迫力も限定的だが、近年、超薄型化するテレビは音質面で不利といえるため、サウンドバーは、テレビの音声を手軽に増強する手段として人気がある。音響効果は製品によるが、音質の向上、せりふやナレーションの明瞭化、広がりや包み込まれるような立体効果などが期待できる。