テレビ台の形をした、簡易型ホームシアターオーディオを指す言葉。日本のメーカーが考案した造語と思われるが、現在では各社が「ラックシアター」または「シアターラック」などと表記しており、一般呼称として定着しつつある。一般的に、ステレオ用の左右のスピーカーと、主にセリフを担当するセンタースピーカー、および重低音を受け持つサブウーファーを内蔵した3.1ch(チャンネル)のシステムとなるが、仮想的に5.1chのサラウンドを再現するバーチャル・サラウンド技術を利用。デジタル放送によるCD並みの高音質とともに、場所を取らず、手軽にサラウンド効果を再現できるシステムとして注目されている。もともと、テレビの薄型化にともない、十分なスピーカーのスペースが確保できず、音質面で不利な傾向があり、それを補うオーディオシステムとしての役割も期待されている。他にも、HDMI入出力端子の登場により、テレビとの接続や操作が簡単になったことも普及を後押ししている。