ハイレゾ音源として販売されながら、実際はCDと同等の音質でしかない音源に対する俗称。音源ファイルに関するハイレゾの定義はJEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)が公表しており、スペックについてはCDの44.1kHz(キロヘルツ)/16bit(ビット)を上回るもの、具体的には48kHz/24bit以上としている。一般的に音楽配信サイトは、配信時のフォーマットが48kHz/24bit以上であれば、「ハイレゾ」として、割高な価格設定で販売している。しかしながら、配信業者が、CDやCD相当の音源をアップサンプリングという手法でデータ量を「水増し」し、ハイレゾファイルとして販売する非良心的なケースも現れた。ユーザーはこうした音源を、偽物のハイレゾ、略して「ニセレゾ」と呼ぶようになった。