有機ELディスプレーを採用したテレビ製品。大画面テレビ向けとしては、韓国LGディスプレー社1社のみが、カラーフィルター方式の有機ELディスプレーを供給する状況で、日本国内においては、LG社、ソニー、パナソニック、東芝が製品化している。有機EL方式は画素の一つ一つが独立して発光する構造上、液晶ディスプレーに比べてコントラスト比の高い高画質再現に適し、高級製品を中心に有機EL化が加速している。有機ELディスプレーは使用する部材が液晶パネルよりも少なく、量産化が進めば液晶方式よりも低価格化が期待でき、また構造がシンプルなことから、紙のような薄型化、100型(画面の対角線が100インチ≒約2.5メートル)クラスの超大型化、巻取り収納が可能な型(ローラブル)も実現できるなど、次世代テレビを担う新技術として期待を集めている。