目的地まで誘導する自動車航法システム。GPS衛星による本格的なカーナビの登場は1990年。以来、年を追うごとに高機能化が進み、現在はほとんどのカーナビが目的地を設定するだけで推奨ルートを案内する機能を搭載している。2001年5月にハードディスク(HDD)を記憶媒体に使った機種が登場したのをきっかけに、純正ナビを含め、記録メディアにHDDを使う機種が主流となった。また、地上デジタル放送や「iPod」への対応も進み、単なるナビゲーション機能だけでなく、車内エンターテインメントアイテムに様変わりしつつある。一方で、通信によって最新情報をダウンロードして使うテレマティクス機能(→「テレマティクス・サービス」)を搭載したものや、新しくなった地図データだけを書き換える差分配信技術を採用するナビも登場。フラッシュメモリーに地図データを収録する小型のPND(Personal Navigation Device ; Portable Navigation Device)も急速に人気が高まっている。また、地図データそのものにグーグルマップ(Google Map)の多彩な機能を利用するナビゲーションが提案されており、今後の動向に注目が集まっている。