アメリカ国防総省が1970年代から打ち上げてきたナブスター衛星を使って現在地を知ることができる測位システム。高度約2万1000km上空に6つの軌道を持って周回する計24個の衛星を使い、信号が到達する時間差を計算して現在地の緯度、経度、高度を測定する。衛星から送信される電波には軍事用と一般用の2波があり、一般用は航空機や船舶の航法システムに採り入れられ、自動車のカーナビゲーションシステム(カーナビ)(car navigation system)や測量にも広く利用されている。2000年5月2日(日本時間)の誤差信号解除によって一般用GPS機器の測位精度は大幅に高められた。