メーカーによりオートバレーパーキング(Auto Valet Parking)、オートメーテッドバレーパーキング(Automated Valet Parking)、フリーアシストパーキングエイド(Fully Assist Parking Aid)、パークフォーユー(Park for You)などと呼ばれる。「バレーパーキング」とは日本でこそなじみがないが、海外では一般化しているサービスで、ホテルやレストランでベルボーイにキーを預けるだけで駐車の面倒を見てもらえるというもの。これを人手を介さず自動で行えるシステムのことを指す。基本的には車両側と駐車場側にあるセンサーが相互通信することで実現するが、その方法はシステムによってさまざま。例えば高い位置からカメラで車両を監視し、車両側のセンサーで読み取った情報と照らし合わせながら指定地まで移動させる方法がある。あるいは指定箇所にアクセスポイントとなるマーカーを置き、それを車両が読み取りながら移動する方法もある。電気自動車(EV)なら駐車中はワイヤレス充電によってチャージも行える。また、所有者が車両を呼び出すこともでき、スマートフォン等で操作すると駐車場からパーキング内の指定場所まで移動してくる。車両側で対応することはたやすいが、駐車場側のインフラ整備にはかなりの投資額が必要となるのが課題だ。日産が2012年10月のシーテックジャパン(CEATEC JAPAN)でスマートフォン対応試作車を公開。ホンダも「第20回ITS世界会議東京2013」(10月)で、自動車側にセンサー不要のシステムをデモ公開した。ほかにもスウェーデンのボルボやアメリカのフォード、ドイツのアウディなどが同様のシステムを発表している。