ハイブリッドカー(HV)などの特別な技術を使わず、従来からのガソリンなどによる内燃機関エンジンでHV並みの低燃費を達成する技術を搭載した車両を指す。具体的にはエンジンの効率アップをはじめ、車体の軽量化や空気抵抗の低減、アイドリングストップ機能などによって達成される。この技術で優れるのは、HVが走行状況によって燃費にばらつきが出るのに対し、燃費が極めて安定していることにある。軽乗用車の燃費でトップ争いを演じているダイハツ「ミライース(Mira e:S)」とスズキ「アルトエコ(ALTO ECO)」では、普通の走りをしているだけでリッター当たり20キロ台半ば(いずれもカタログ燃費は30キロ超)の低燃費を発揮するが、HVだと実燃費でこれと同等の数値を出すのは意外に難しかったりする。また、部品点数もHVよりもはるかに少ないため、製造する上での環境負荷はHVよりもはるかに低いと断言する声も多い。低コストを求めるユーザーに向け、一定のニーズに応える形で今後も発展していくものと見られる。