電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせるなど、2種類以上の動力源を持つ車のこと。hybrid vehicleの略でHVと表記されることも多い。この場合、供給エネルギーはガソリンのみで足りるため、新たなインフラ整備は必要ない。また、減速時に運動エネルギーを電気として回収できる回生ブレーキを用いたり、停止時や減速時などにエンジンを停止し、アイドリングによる燃料消費をなくす点でも通常のガソリン車に比べて優れている。一部には電気自動車(EV)などに本格移行するまでの“つなぎ”とする意見もあるが、EVの航続距離がなかなか伸びない中で、当面の低燃費車として広く一般に浸透している。また、短距離ではEVのメリットが生かせ、長距離ではハイブリッド車として走行できるプラグインハイブリッドカー(PHV)(plug in hybrid car ; plug in hybrid vehicle)にも注目が集まっている。充電池の容量を拡大して家庭での充電を可能にしており、その結果、1リットル当たり50~60キロもの省燃費走行が可能になった。トヨタは法人向けにリースを開始していたが、2012年1月より一般向けに販売を開始。三菱も12年秋をめどに販売を予定し、数多くの海外メーカーも参入予定とされている。