紀元前2500年ごろにはすでにアラビア半島に存在したと考えられている、最古の純血種。体の大きさとスピードはサラブレッドに劣るが、スタミナと耐久力は優れている。今日の世界の品種の大部分に影響を与えており、サラブレッドの三大始祖といわれる根幹種牡馬もアラブ種である。現在、純血アラブ種を生産している国はフランスなどごくわずかとなり、日本ではアングロアラブ(フランスで乗用馬として確立されたアラブとサラブレッドの交雑種)のレースが地方競馬を中心に行われてきたが、年々その数を減らしていた(中央競馬は1995年に廃止)。そして、唯一アラブ系種のレースを開催してきた福山競馬場(広島県)でも、2009年9月27日のレースを最後に廃止となり、アラブ系種単独のレースは日本の競馬場から姿を消した。