2013年1月より海外の主要国と足並みをそろえる形で変更された「降着」と「失格」の判定基準。加害馬が被害馬より先にゴールした時に、被害馬のうしろの着順にされる「降着」の判定基準が、これまでの「被害馬の競走能力の発揮に重大な影響を与えたと裁決委員が判断した場合」から、「『走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた』と裁決委員が判断した場合」に変更。同じく「失格」は、「走行妨害により被害馬が落馬・競走中止した場合」から、「極めて悪質で他の騎手や馬に対する危険な行為によって、競走に重大な支障を生じさせたと裁決委員が判断した場合」に変わった。新ルールは個々の裁決委員の判断によるところが大きく、とくに「降着」における「走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」という判断では、今後論議を呼ぶケースも憂慮されている。