レース中に走路妨害があった時、加害馬の着順が被害を受けた馬のすぐうしろになるルール。被害馬が加害馬よりも前で入線した場合は、着順の変更はない。また、走路妨害が原因で落馬するなど、被害馬がレースを中止した場合、加害馬は失格となる。2010年11月の第30回ジャパンカップ(→「世界の大レース」)で、1着入線したブエナビスタが、2着ローズキングダムの走路を妨害したとして、2着に降格された。JRAで降着制度が採用されたのは1991年から。それ以前は加害馬はすべて失格になっていた。G1レースで先頭でゴールインしながら降着になった馬には、ほかに91年天皇賞・秋のメジロマックイーン(18着)、2006年エリザベス女王杯のカワカミプリンセス(12着)がいる。ちなみにブエナビスタは09年秋華賞でも2着入線から3着に降着となっており、G1レースで2度降着になった唯一の馬でもある。