1920年に第一次世界大戦の戦勝を記念して創設された、フランス最大のレース。パリ郊外のロンシャン競馬場で毎年10月の第一日曜日に開催される。2008年からカタール競馬馬事クラブ(Qatar Racing and Equestrian Club)がスポンサーとなっており、正式名称はカタール凱旋門賞(22年まで延長決定)。1980年代までは世界でもっとも権威のある国際レースだったが、世界各地に高額賞金の国際レース(→「世界の大レース」)が創設され、チャンピオン戦が2000メートルに移行しつつある現在では、「ヨーロッパの2400メートル戦線最強馬決定戦」という色彩が強い。また、日本人がもっともあこがれるレースとしても知られており、2012年までに日本調教馬14頭が出走。エルコンドルパサー(1999年)、ナカヤマフェスタ(2010年)、オルフェーヴル(12年)が2着になっているが、優勝はまだない。