すべての競馬関係者が目標とする最大のレースは、それぞれの国のダービーだが、それとは別に、年齢に関係なくチャンピオンを決める高額賞金の国際レースがある。クラシックディスタンス(Classic distance→「距離適性」)とも呼ばれてきたダービーと同じ2400メートルの大レースには、フランスの凱旋門賞をはじめ、イギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、ジャパンカップ、ドバイシーマクラシック(→「ドバイワールドカップ」)などがある(いずれも芝)。1981年創設の日本のジャパンカップは、1着賞金2億5000万円で、芝・2400メートルでは世界第3位となる。しかし近年では、アメリカのブリーダーズカップ・クラシック(ダート、オールウェザーコース)やドバイワールドカップ(オールウェザーコース)、さらにイギリスのチャンピオンステークス(芝)など、2000メートルの高額レースにレベルの高いメンバーが集結する傾向にある。