1994年に外国人騎手の短期騎手免許(1カ月単位で、年3カ月を限度とし、JRAでは同時期に5人まで)が認められて以降、平地競走(→「レースの種類」)にオフシーズン(国によって多少違うがおおむね11~12月ごろから翌年の3~4月ごろまで)があるヨーロッパを中心に日本で騎乗する外国のトップジョッキーが増えている。有馬記念3連覇(2002~04年)のオリビエ・ペリエ(Olivier Peslier フランス)や、03年にネオユニヴァースで外国人騎手として初めて日本ダービー(→「クラシックレース」)に優勝したミルコ・デムーロ(Mirco Demuro イタリア)をはじめ、外国人騎手の活躍は年々顕著になり、13年の桜花賞(→「クラシックレース」)ではミルコとクリスチャン(Cristian)のデムーロ兄弟が1、2着となる快挙(1着は弟クリスチャン騎乗のアユサン、2着は兄ミルコ騎乗のレッドオーヴァル)を成し遂げた。そうした状況のなかで、JRAは13年8月に発表した騎手試験要綱で、外国人騎手の受験規定を明文化した。これにより一次の筆記試験は英語での受験も可能となったが、二次の口頭試験は日本語のみ。14年の騎手試験では短期騎手免許で15年連続で来日しているミルコ・デムーロ騎手が受験したが、一次で不合格となっている。