木や金属、樹脂などのフレームを布で覆った一時的な住居。登山や探検など、もっぱらアウトドアやレジャーで使われることが多い。ナイロンなどで作られたテント本体を、柔軟性のある金属や樹脂のポールを数本組み合わせてスリーブに差し込み組み立てるドーム型と、ポールにテント本体をつり下げる家型とがある。どちらもテント本体の外側に、雨よけ用のフライシートと呼ぶ防水布を被せて使うのが一般的。ドーム型は比較的軽量コンパクトのため登山用として、家型は重量があり仕舞い寸法が大きいため、車を使ったオートキャンプなどに多用される。最近は材質や構造が進化し、ドーム型でも大きなものが作られ、居住性のいいキャンピングが楽しめる。どちらのタイプもテントを立て終わったら、風で飛ばされないようペグと呼ぶ大型の釘(くぎ)を地面に打ち、これを支点にして張り綱で固定する。さらに日よけや雨よけにタープと呼ばれる屋根部分だけのテントを立て、これをキッチンやダイニングスペースとしてキャンプサイトを作るのが、オートキャンプの主流となっている。